腸温活プロジェクト


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腸温活とこども

こどもの腸が危ない
~便秘のこどもが増加

最近、便秘のこどもが増えているといわれています。

こどもが便秘になるきっかけはさまざまです。まず挙げられるのは、偏食による食物繊維の摂取量の不足や運動不足。また学校のトイレで排便をしたがらず我慢してしまう、習い事などで忙しく常に緊張している生活で排便の機会を逃してしまう、ストレスにより腸の働きが乱れてしまう、といった、現代ならではの要因が挙げられます。

こどもが便秘になる原因

偏食
食物繊維摂取量の不足により腸のぜん動運動が滞る。
運動不足
運動不足で筋力低下、腹筋が弱いと腸のぜん動運動も弱まる。
学校でできない
周りの目を気にして、あるいは和式が苦手で学校での排便を避ける。
多忙で緊張した生活
ゆっくり排便するゆとりがない。また緊張続きで自律神経の働きが乱れる。

こどもも低体温化が進んでいる!?

「こどもの体温は大人に比べて高い」といわれますが、近年こどもの低体温化が指摘されています。1938年と1994年の研究報告を比べてみると、平均値の低下、低体温の子の割合増加という2つの面で、こどもの低体温化は進んでいるといえます(右図参照)

こどもの体温の年代比較

こどもの体温の年代比較

出典:朝山正己「子どもの低体温を考える」
医学のあゆみ vol.242、No.11 .856-860(2012)から作表

「体温の日内リズムを見ると、低体温のこどもは標準体温のこどもに比べて体温レベルが1日中低く、体温のピークに達する時間がより遅くなっているのが特徴です(右図参照)。体温が上がることで活動のエネルギーが生まれ、脳が活性化します。低体温のこどもは午前中はいまひとつエンジンがかからず、午後3時頃になってようやく体温のピークがくるという状態。学校での学習や活動に悪影響をおよぼす恐れがあります。この状態を脱するには、朝からしっかり体温を上げていくことが大切。そのためには朝ごはんをしっかりとり、体を芯から目覚めさせましょう。

標準体温群と低体温傾向群の1日の腋窩温(えきかおん)変動

標準体温群と低体温傾向群の1日の腋窩温変動

出典:朝山正己「子どもの低体温を考える」
医学のあゆみ vol.242、No.11 .856-860(2012)より作成

朝食欠食と学力、体力の相関は明白
こどものうちからしっかり朝ごはんを食べる習慣を

こどもの健やかな成長のためには、食事・運動・休息の習慣を整えることは最も基本的で大切なことです。しかし近年、その基本的な生活習慣の乱れが、こどもの学習意欲や体力、気力の低下の要因のひとつとして指摘されています。なかでも大切なのが「朝ごはん」。1日のスタートを切るために体を目覚めさせ、体温を上げて活動への準備を整えるためには、朝食が大切なスイッチになります。毎日朝食を食べる子供ほど、学力調査の平均正答率が高い傾向にあり、その相関は明白です(下図参照)

朝食摂取と学力調査の平均正答率との関係

出典:文部科学省「全国学力・学習状況調査(平成26年度)」

30歳未満の朝食欠食率は15~19歳男性を除いておおむね上昇傾向にあります(下図参照)。こどものころに身についた習慣は、大人になってから改めることは相当に難しいもの。体の中から温めて脳を活性化できる朝の「腸温活」を、こどものうちから習慣づけることが大切です。

朝食の欠食率(1歳~29歳)

出典:厚生労働省「国民健康・栄養調査」

Opinion Voice こどものうちから「腸温活」の朝ごはん習慣を

脳を目覚めさせる朝ごはんに必要なのは、まず睡眠中に失われた水分と、脳のエネルギー源である糖質の補給です。ただし昼食までの持続的なエネルギー源としては、ジュースなどではなく穀物が理想的です。そして体温を上げていくために、体温上昇の効率が良いタンパク質もしっかり摂りましょう。また「第2の脳」といわれる腸の健康を守るための食物繊維、体調を整えるためのビタミンやミネラルも、野菜などで摂ることが必要です。

よい食習慣はこども時代が大切です。 1日の始まりにふさわしい朝ごはんにはどんな栄養が必要なのか理解し、朝の「腸温活」で元気習慣をつくっていきましょう。

医学博士・管理栄養士 本多京子先生
医学博士・管理栄養士
本多京子先生

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